未来を創る一歩

コンフォートゾーンとホメオスタシス(恒常性維持機能)

先日あるアーティストのワンマンライブにお招きいただきました。

とても力強い声で歌う彼の姿は、多くの人を惹きつけます。

 

 

 

公演の中でとても印象的なフレーズがありました。

 

あの時のちいさな
ちいさな一歩が
今の僕を作ってくれた

 
とても響きました。

 

 

コーチングでは「過去は全く関係ない」とお伝えします。

この歌詞をそのまま受け取ると「過去の行動があって今がある」となるかもしれません。

コーチである私は、なぜこの一節がとても響いたのでしょうか?

 

 

ここでは「コンフォートゾーンとホメオスタシス、そして未来への一歩」をお伝えしていきましょう。

 

 

コンフォートゾーンと聞いて、何を思い浮かべますか?

コンフォートなゾーンだから、快適な空間?

 

 

 

 

 

コーチングでいうコンフォートゾーンとは、はるか昔、人類が魚だった時代(それよりも前かもしれません)から、

自分を自分にとって安全な状態に保つために備わった機能のことをさします。

 

安心できる場所やいつも食べているもの、いつも行なっている行動、無意識で行なっていることも含めて、コンフォートゾーンは形成されています。

 

 

そしてコンフォートゾーンから逸脱する行動や状態を察知し、無意識にコンフォートゾーンへと引き戻す安全機能のことを、ホメオスタシス(恒常性維持機能)といいます。

コンフォートゾーンとホメオスタシス(恒常性維持機能)

 

みなさんはこんな経験ないでしょうか?

普段行かない場所や、初めての状況になった時に、なんとなくムズムズしたり、居心地が良くない状態になったり、帰りたくなったり、その場に居たくない状態になった。

 

 

 

まさにそれが

ホメオスタシス(日本語では恒常性維持機能)の機能です。

「いつもと違う感じだから危険だよ」と無意識で教えてくれ、行動を制御してくれる。

 

 

魚だった時代から狩猟をしていた時代まで、行動ひとつひとつが自分の命に関わりました。

命に関わるからこそ、コンフォートゾーンは必要で、無意識的に危険な状態を回避するホメオスタシスはとても重要でした。

 

 

さて、自分の周りを見回してください。

「新たな行動が直ぐに命に関わること」はどれほどあるでしょうか?
・家から一歩出ることが、他の生物に襲われて命が危険になる
・初めての食べ物を食べて命を落とす
・新たな土地へ行くことで命を落とす

 

なかなかないですよね。
では、なぜ私たちには、コンフォートゾーンがあり、ホメオスタシスが備わっているのでしょうか?

 

それは望んだ未来を実現するためです。
かつて命を落としにくい様にするために備わった機能を、命を落とす可能性がほとんどなくなった現代では、

「望んだ未来を実現するため」に使うができるようになったのです。
「あの時のちいさな
ちいさな一歩が
今の僕を作ってくれた」

 

この歌詞を聴いて私には、

臨場感を持っている未来から見た今の自分のこと」に思えました。

 

 

望んだ未来は、思い描くだけでは実現しません。

その未来を「選択する」という一歩からはじまります。

今私たちが行動している一歩一歩が、大きな未来へ向かう一歩となります。

 

私たちに備わっているコンフォートゾーンとホメオスタシス(恒常性維持機能)について理解しておくことで、より大きな未来を選択することにつながります。

 

より望む未来を描き、その一歩を踏み出すために必要なことは、私たちがお伝えしてしている「ルータイスから受け継いだコーチング」にある、私たちに備わっているマインド(脳と心)の機能を理解し、それを上手く使うことです。
ここではマインド(脳と心)の機能の一つ、コンフォートゾーンとホメオスタシス(恒常性維持機能)についてお伝えしました。

 

 

 

ここでみなさんに行動してもらいたい一歩があります。
「今の自分のコンフォートゾーンはどのようなもので構成されているのか」を一度考えてみてください。

 

そしてその中で、「もっとこう変えたい!」というものがあれば、
それを想像して楽しんでください。

 

想像してワクワクすることこそ、未来を作る一歩です!

 

 

最後に、
もう一つの素晴らしいフレーズをお伝えします。
未来のじぶんから、今の自分へのかけられた言葉、としてうけとると、

とてもエネルギーをもらえる言葉です。

 

「あの時のちいさな
ちいさな勇気が
今の僕を作ってくれた」

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