チェントンで今年2度目の新年を迎えます

Keng Tung water festival 2016, statue of Khun Sangkharn
こんにちは益井です。
今ミャンマーのシャン州にあるチェントン(Kengtung)という街に、とある活動をしに訪れています。

チェントンでは新年を迎えるためのウォーターフェスティバルで、街全体が賑わっています。

今日はせっかくなので、チェントンのウォーターフェスティバルについて書きていきましょう。
Water festival in Ken

ウォーターフェスティバルは、チェントンにとって新年を迎える大切な行事です。
なぜ4月に新年なんだ??と思う方もいらっしゃるでしょう。
こちらの文化的な暦は、太陰暦(real Luna year)に準じているからです。

Water festival はチェントンの地にKhun Sangkharnという神様の一人が訪れ、カエルのプリンセスにあうことによって、新しい年を迎えるお祭りです。

冒頭の写真の像が、Khun Sangkharnのアバターであり、ウォーターフェスティバルの主役となります。

チェントン(Kengtung)は、様々な少数民族が集まった人口2万人ほどの街です。600年以上にわたりこのお祭りは続いてきました。
600年間、歴史や文化は、ずっと口伝で伝わっていたので、チェントンの人の中には、どのようにしてお祭りが始まったのか、どういう意味や歴史があるのかを知らない人も多くいるようです。
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そのような人が増えてきたため、他の地域と同じように学校で文化や歴史を教えれるように今書き出す活動がはじまっています。この地域に住む人にとって重要な教育となっていくのですが、教育のことについてはまた違う記事で書いていきましょう。

ウォーターフェスティバルと言うだけあって、町中で道端から行き交う人に水をかけています。
子供たちは、一日中本当に楽しそうです。

お祭りは火曜日の13:00、街の中心の公園に像を配置し、赤いシャツ黒いズボンを履いたロイ族(ラワ族)がドラムを叩きスタートします。ロイ族は次の日像を川に移動させるまで、一晩中ドラムを絶やさず叩き続けます。

チェントン中から人々が集まります。近くに露店で水を買って、像に水をかけ、来年の豊穣を願います。

夜になるにつれ、人がどんどん集まり、絶えず像の周りには水が飛び交っていました。

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次の日の13:00、街から川に向かって像をもって歩いていきます。
川にはチェントンの人々が動きづらいほど集まります。
川に着くとこの神様はカエルのプリンセスに会って、お祭りは終わり、新年を迎えます。

川に像が入ると、像は解体され、細くなったパーツを家や職場に持って帰るそうです。
奈良のお水取と似た感じですね。

新年を迎える頃にはちょうど飛行機に乗っていますが、空から新年を迎える様子を見れたら良いかなと思います。

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