出会いで人生が豊かになる

とても良い方にめぐり合いました。

とは言っても、お会いしたわけではなく、高野登氏の書籍に偶然出会いました。

「ホテル」と「ホスピタリティ」という言葉に惹かれて、この書籍を手に取ったのですが、こんなに心を動かされることになるとは。

セルフトークを意識する

私は、コーチという役割を通じて、多くの方にマインドの使い方をお伝えしています。

マインドの仕組みの中に、「セルフトーク」という概念があります。
頭の中で話している言葉、というと、意識すれば「これかな?」というイメージは着くことでしょう。

頭の中でいろんな言葉を喋っていることがわかります。今お話ししている部分は、セルフトークの中で言語化された部分だけです。

では、「言葉」以外はどんなことが頭を巡っているでしょうか?

お昼前に「ランチ」という言葉を聞いた瞬間に、どんなことが頭を巡りますか?
・今お腹が空いているのを再認識
・ランチを食べた時の映像や感情
・今日のランチはどれにしようといういろんなランチの映像
・食べる場所や人

いろんな映像や感情も言葉とともに浮かんでくると思います。
私たちは、いろんな映像や感情や言葉、五感で感じる感覚も含めて様々な「セルフトーク」を行なっています。

無意識の行動と判断

実はこの意識できるセルフトークは、セルフトークの中でも氷山の一角でしかありません。

私たちのセルフトークのほとんどは「無意識」で行なっています。そしてセルフトークの結果、無意識の行動が生まれているのです。

例えば、今この文章を読んでいる方は、パソコンやスマホ、タブレット、なんらかの電子機器を使っておられることでしょう。
文字を読み進むために、マウスのホイールを回したり、トラックパッドを指でなぞったり、スマホやタブレットの画面を指で上にスワイプします。
しかし、この行動を意識的に行っている方はほとんどいないのではないでしょうか?
文字を読み進んでいる中で、下が見えなくなってきたという情報を視覚から取り入れて、いつの間にか、指が動いて行動を起こしていることでしょう。
自動車を運転している時に、加速したいと思った瞬間にアクセルを、止まりたいと考えた瞬間にブレーキを無意識で踏んでいるのと同じ感覚です。
こう言った無意識の行動と判断もセルフトークによって行われています。

私たちの口から放つ言葉も同じです。
口癖であったり、声をかけられた時に返す言葉、普段話す言葉も、私たちのセルフトークの結果生まれてきます。

高野さんの書籍に出会って

高野さんの文章を読んでいて、この方はとても美しいセルフトークをされているのだなと感動しました。
セルフトークのほとんどが無意識で行っているものであるのと同じで、人間が表現する言葉や文章もほとんどが無意識で行われます。

書籍に書く内容にも、その人の「人となり」が現れます。そしてその「人となり」は、その人が常に行ってきたセルフトークから出来上がっていくのです。

だから私は、書籍を読んで、高野さんのセルフトークにふれ、とても清々しい気持ちになり、「あぁいい人にあったな」と感動できたのです。

ホスピタリティを大切にされている高野さんは、ホテルのゲストに対して、いかに感動をしていただくかという視点でホテル業に取り組まれていました。

文章を一つ一つ味わっていくと、その状況が頭の中に映像として浮かび上がります。そしてその映像から味わえる体験にとても感動したり、感嘆したり、体験一つ一つが楽しいものでした。この方は文章を書くときも、相手が無意識で望んでいるところにまで届くサービスを提供する「ホスピタリティ」の精神が軸にあるのだと感じました。

マインドを上手に使うことで、セルフトークをコントロールすることが可能となります。

セルフトークをどのようにコントロールするかを文字でお伝えするのは、難しいです。
自転車の乗り方を文章でお伝えしても体感が全く伝わらないのと同じです。

高野さんの美しいセルフトークは、いつも根底に流れている「ホスピタリティ」によるものが会ったのではないでしょうか。
セルフトークをコントロールことの、第一歩は自分が頭の中で話しているセルフトークを意識することです。

ぜひみなさんも、自分がどんな言葉を頭の中で話しているのか意識してみてください。
意識すれば、どうしたいかの課題が生まれてきます。その課題が人生を豊かにする一歩となることでしょう。

高野さんの書籍との出会いが、もっとマインドを上手に使って、美しい言葉を話せるように自分の表現力を培っていきたいな、と意識する良い機会となりました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
もし質問がありましたら、気軽に「コーチに質問する」からお聞きくださいね。

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