英語でお店に電話するために必要なこと

今週両親がアメリカ旅行に行きます。

ラスベガスに立ち寄るとのことで、ぜひ何かショーを見るのがいいよと勧めると、では手配してほしいとのことで。今朝方、実家に行って手配をしてきました。

ショーのチケットもほとんどをインターネットで予約できるので便利です。ラスベガスには多くのショーがありますが、自分が見ていないショーを薦めてもなと、ラスベガスの中でもよかったショーをいくつかピックアップして空席を探しました。

ピックアップしたショー4つの内、お薦めベスト1とベスト2は、たまたまお休みと空席が無い状態でした。
ベスト3が良い席が2席空いていたので、早速、カード決済でチケットを確保しました。

そしてチケット確定画面を印刷して母に渡しながら、
「チケット取ったから、『Will call』というカウンターで受け取れるよ」
と言った瞬間、「しまった!!」となったのです。

「Will call」では写真付きIDと決済したクレジットカードが必要となるのですが、両親の名前ではなく、いつも通り自分の名前とクレジットカードで予約してしまっていました。

母にチケットの受け渡し方法について説明しようとした時に、「will callカウンター」にいった映像が浮かんできて、「ダメじゃん!」となったんですね・・

決済したクレジットカードを持って行ってもらったら、なんとかならないかな?などと考えたりしたのですが、両親がカウンターに違う名前のクレジットカードを持って行ってもどうにもなりませんよね。

画面を見ると、チケットカウンターの電話番号が見えましたので「とにかく電話して聞いてみよう」となりました。

ラスベガスのチケットカウンターに電話できたわけ

私は決して英語が流暢に話せるわけでもなく、英語の語彙力も一般の方と同じレベルだと思います。

ではなんで電話をしようと思えるのか?

それは「ある一つのこと」を知っているからです。
これは特別なことでもなく、実は皆さんも生活の中で実践されていることです。

それは
「パターンさえ知っていれば、言葉はなくても通じ合える」
ということです。

コンビニで、店員さんと会話する人は結構少ないのではないでしょうか。

言葉はなくても通じ合えるのは、その場に必要なお互いパターンを理解しているからです。

電話でも同じです。
言葉で自分の目的を伝えれば、その目的に応じたパターンで会話が展開されます。

電話口でのお互いの目的は明確です。
お店の人:「なんで電話してきたのかを把握して、お客さんの目的に応える」
お客さん:「目的を伝えて、その目的を達成するための情報やサービスを受ける」

英語で電話といえど、お店とお客さんが話す内容のパターンは日本とほとんど同じです。

こちらの目的さえしっかり伝えてしまえば、あとはその目的を達成するための情報をお店の人が伝えてくれます。

そして電話の前に「お店の人との共通情報」を英語で用意しておけば、伝えてくれた内容から単語を拾うことで、相手が何を言いたいかを推測することができます。
そしてその推測したことを言葉にし確認することで、よりその内容が詳細になり、自分が取るべき行動がわかり、目的は達成されていきます。

パターンに必要な情報を準備する

目的を伝えるためには、目的を言語化して、それを英語にすることです。
これは、Google翻訳を使えば一瞬でできます。

あと必要なのは相手の言ったことを聞いて、ある程度推測して、理解したことを伝える準備です。
このために必要な情報は、過去に記憶した英単語ではなく、お店の人との共通言語です。

普段使用していない英単語は、いきなり言われても全く映像が浮かんできません。ですので、実際に必要だと考えられる単語に目を通して、大切な単語だけでも用意しておくと、相手が話している内容が推測しやすくなります。
内容を推測できれば、その推測したことを確認するだけですので、推測できるだけの情報収集はとても有効です。

■私が電話をする前に用意した情報
>電話の初めに話すこと<
①たった今インターネットで、ショーのチケットの予約した
②今回の私のお客さんとしての目的
「両親に渡すチケットを間違えて自分の名前とクレジットカードで予約してしまったので、どうしたらいいか知りたい」
「今の状態で両親がショーに入場できるか知りたい」
「できないのなら、キャンセルしたい」

>共通言語となりそうな情報が書いた紙やサイト<
今回はチケットカウンターの人ですので、予約したサイトを開けておき、予約確定番号、日程などが書いていある予約確定書類、確定メールを開いておき、自分がこれが問題だろうという部分(写真の四角で囲っている部分)をチェックしておきました。

とにかく電話してみる

海外へ電話するときは、(海外に滞在中も)Skypeを利用します。
Skypeは電話番号が相手に表示されませんが、その国の国内電話料金で通話できるので、とても安価で電話することができます。

さっそく電話すると、まず聞きなれない呼び出し音がなります。(アメリカの呼び出し音は、日本の呼び出し音より、間が長いのが特徴です)
電話に女性の店の方が出てきました。
準備していた「電話の初めに話すこと」を伝えます。

そうすると、
店:「チェックしますので、予約番号を教えてください」
という内容を言われました。
予約確定書類に書いてあった予約確定番号を伝えます。

店:「その番号ではないですね。。名前から調べてみるので、ラストネームとファーストネームをお願いします」
「M A S U I」と「T A K A O」を伝えます。
少しして、
店:「見当たらないないですね、もう一回スペルを教えてください」
と何度かを同じやり取りをすると、
店:「あーファーストネームは、TangoのTね」
という感じで見つけてくれました。

理解したことは必ず確認する

これは日本語で話すときも同じだと思うのですが、特に海外で話す時は、「自分が理解したことを相手に伝えて確認する」ことがとても重要となります。今回も確認をすることで、行動を間違わずにすみました。

店:「ショーの日程と開始時間を教えてください」
準備していた情報を伝えます。

店:「これはメールの?????(?はわからなかったです)を印刷して両親に渡すか、タブレットで表示してもらえれば??????。」
と言われました。

ほとんど聞き取れなかったのですが、あれ?これキャンセルしなくてもいけそう。メール印刷してもっていけばいいんだ!と思い胸を撫で下ろします。
けど理解できなかったことが多かったので、一応確認します。
私:「メールを印刷して両親に渡したらOK?」
と聞き取れた内容を聞いてみました。

店:「メールではないです。メールにattachされたpdfを印刷して持ってきてください」
と返ってきました。
私」「あれ?メールにはPDFがないですよ?」
と言った矢先、内心「もしかしたら別でメール来てるかも?」と気づいて、
私:「Just a second, please.」
とメールボックスをチェックすると、もう一通新しくメールが来ていました。
中を見てみると、PDFが添付されています。
PDFを開けるとPDFがチケットになっていました。

私:「PDF見つけました!これを印刷して両親に渡したらOKですか?名前が私の名前になっているけど大丈夫?」
店:「PDFを印刷して入り口に持って来てもらえれば、名前は関係なく入れます。」
と確認も取れ、と一件落着しました。

本当は「とても安心しました!ありがとうございます!」と伝えたかったのですが、
私:「Thank you for your kind! Thank you very much!」
ありがとうを二回繰り返すことで、こちらの感動を伝えて電話を切りました。

一度信念が出来上がると、他の可能性がスコトマになってみえなくなっていきます。

前回ラスベガスでショーに行った時は、「will callカウンター」でチケットを受け取っていたので、チケットを受け取るのはwill callに違いないという信念が出来上がっていました。

目的があれば方法は見つかる

今回「両親にラスベガスで良いショーを見てもらう」という明確な目的がありました。

しかし、チケットを取り間違えることで、会場にはいれない可能性が出てきました。
何としてもそれを解決したい!と英語で電話という選択肢が浮かび上がりました。
普段英語で電話してください、と言われれば、メールの方が伝わるからいいんじゃないかなとか、色々逃げ道を見つけていきます。
今回はメールの返信を待てなかったため、直ぐに解決する方法=電話を選択しました。

電話するとなると、ちゃんと伝えるためには何が必要かを必死に考えます。そうすると自ずとこうしたらいいんじゃないかと仮説が生まれていきます。そして、仮説に従って準備していくと同時に、頭の中でシミュレーションしていきます。こう尋ねたらこんなことを答えてくるのでは?という具合にです。試行錯誤する前には必ず目的があり、目的があるからこそ、行動したくなっていくのです。

やる気がなくなったり、どうしたらいいか迷った時は、まずその目的がなんだったのかを再確認しましょう。
目的を明確にして、周りを見回すと必要な情報や行動が見つかっていくものです。

p.s.アメリカでの英会話が気軽になる情報

私はこのことを知った時、より話すことへの苦手意識が薄れましたので最後にお伝えしますね。

アメリカは多くの移民が住んでいる国ですので、アメリカ人通しでも英語が伝わりにくいことが結構あるようです。
なんて話したか、聞き返したり、内容を確認することは、日常的に行われているようです。
ですので、英語が上手く話せないから。。と引っ込む必要はありません。
自分にとっては、慣れない英会話でも、アメリカの人にすると、英語をあまり話せない会話は慣れているので、問題なく会話が成立していくのです。

とはいっても、思い通りに行かないとどんどん気が小さくなってできる気がしなくなってくる。。というのもよくわかります。
自分もそうだったからです。どんどんチャレンジしていくためには、しっかりとしたゴール設定をして、エフィカシーを上げていくことが重要となるのですが、そのお話は、また別の機会や、メルマガで少しずつお話ししていこうと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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